ピアノへの想い

 

ピアノと共に過ごしていつの間にかずいぶん長いが流れました。

音大卒業後に結婚。出産、子育ての忙しい時期も有難いことに周囲の協力のおかげでピアノを教えながら、また自分自身も勉強し演奏活動を続けることができました。

飽きっぽい私がなぜこんなに長い間、ピアノだけは飽きることも投げ出すこともなく続けてこられたのかと不思議な気がします。

きっとそれは多くの作曲家達が残してくれたたくさんの曲があまりに素晴らしく、嬉しい時、楽しい時はもちろん、苦しい時、悲しくてたまらない時にもまるで私の心に寄り添うようにいつも包み込んで励ましてくれ、弾いているうちにピアノの音色に心洗われるような気持ちになっていたからだと思います。

クラシック音楽はなかなか馴染みにくいと思われているようです。

確かに毎日のようにテレビで流されるものではないので難しく感じられる方もあるのかもしれません。

けれどCMBGM、フィギュアスケートで流れるクラシックのメロディに馴染みにくいからいやだと思われる方はほとんどいらっしゃらないでしょう。

文明が進歩し時代が変わっても何百年も前から変わることなく残ってきたもの、今なお新鮮味を失わず淘汰されてきた音楽はやはり文句なく素晴らしいものだと私は思うのです。

そしてこれからも、出来る限り弾き続けていきたいと思っています。